第52回 環境バイオ事業

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2022.7.6 第52回 環境バイオ事業

コンタクトレンズメーカー"メニコン"の田中英成会長のユニークなキャラクターをフリーアナウンサーの川本えこが様々な角度で切り取ります。ビジネスだけでなく社会・カルチャー・エンタメなど幅広い分野・話題でお届けする情報番組

第52回 環境バイオ事業~堆肥ビジネス~

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ゲスト:【たけうち牧場】竹内 通王さん
【メニコン堆肥ビジネス推進部】 加藤 直樹さん
00:00 挨拶
00:09 愛知県北東部の設楽町駒ヶ原「たけうち牧場」訪問
00:29 たけうち牧場代表取締役 竹内通王さんご挨拶
00:38 株式会社メニコンみる未来事業統括本部環境・バイオ事業部堆肥ビジネス推進部加藤部長ご挨拶
00:48 環境事業に10年以上取り組んでいるメニコンの「家畜ふんを堆肥化して循環型酪農業の商材」をたけうちの牧場と共同で研究している
01:52 たけうち牧場の段戸山高原牛(段戸牛)490頭の牛舎を視察
02:23 段戸牛は出荷前に地元の酒蔵「関谷醸造」の酒粕を与えている。
02:50 たけうち牧場のある設楽町駒ヶ原は標高900mで水が美しく、夏は涼しいので食欲も旺盛で、そのお陰で厳しい冬を乗り切るための体力もつきやすい。
04:02 たけうち牧場は地元製材所の不要になったオガ粉を全て引き取り使用していることで、地域の中で循環している。
04:19 最近はバイオマス発電所など木材を燃やす発電所が増えているためオガ粉は入手困難。
04:34 たけうち牧場は地元製材所からオガ粉がいっぱいになったと連絡が来たら即対応して、お互いにいい関係を長く保つ努力を両社がしている。
05:08 メニコンとたけうち牧場の出会いのきっかけは、直営BBQレストランで食事をしているときに田中社長と竹内代表が「堆肥化商材を協力して開発しましょう」と話が盛り上がった。
06:27 生物を専攻していたため微生物・堆肥化に詳しい加藤部長も冬場マイナス20℃になるたけうち牧場では堆肥化は困難だと当初は考えていた。
07:19 毎年冬場をどう乗り切るかが課題だった。
07:27 堆肥化は水分が必要だが低温では凍ってしまい、微生物の活動が止まるので冬場は堆肥化促進が非常に難しい。それの改善に期待できるのがメニコンの商材「resQ45(レスキュー45)」だが、これを使わない堆肥化促進の方法もたけうち牧場で現在共同研究中
08:25 マイナス20℃環境下でも空気の調整などで上手くいく方法を開発するために共同で研究している。
08:40 商材販売だけではなく、牧場に通って直接アドバイスしたことでマイナス20℃の環境下でも堆肥の温度を70℃まで上げることに成功。
09:21 冬場に適切な空気調節で堆肥温度を上げることができることがわかったので、夏場はもっと少ない空気調節で済むので電気代も削減できると試算している
09:38 電気代を削減できるということはCO2排出量も年間約12トン削減できると見込んでいる。
09:52 加藤部長は真夏でもつなぎ作業服姿で堆肥レーンに入って奮闘してくれている
10:01 一緒に汗をかいて結果を出していけるのは重要。これまで現場に出ないと分からなかったことが分かってきたのはたけうち牧場のご協力のお陰。
10:21 加藤部長が堆肥に興味を持ったのは「その部署に就いたから」だったが、追求したら無駄なことがたくさんあるということに気付き、社会貢献だけではもちろん、利益を出すことも考えたいと思った
10:41 竹内代表は加藤部長を信じて「その先」を見てみたい、やってみたいと思った。
11:22 加藤部長は商材を販売すること以上に「基礎研究」を大切にしてくれるから信頼できる。
11:51 resQ45(レスキュー45)」を販売するつもりはあったが、たけうち牧場には他の方法がいいと考えた。
12:21 牛1頭の1日のフンの量は約20〜40kg。段戸牛は約500頭なので1日に10〜20トン。
12:36 堆肥は、約35年の付き合いの堆肥会社と近隣の農家さんに出荷している。
13:01 堆肥を運ぶ「物流コスト」削減のためには近隣農家に使ってもらうのが一番だが、農家も減っているので堆肥を出荷できない。これが循環型農業がうまくいかない課題の一つなので、国の政策として休耕地を復活させ、堆肥活用の仕組みを改善すれば好循環が生まれる。
14:02 世界では肥料が高騰しているにも関わらず、日本は国内の堆肥を活用せずわざわざ高い肥料を輸入している。休耕地を復活させるために政策的な誘導が必要。
14:25 化学肥料を使うのではなく、「完熟堆肥」を使うことで土壌改良にも繋がると考えられるが課題も多い。
15:02 食肉を1kg作るためにフンはその何倍も出るので、相当処理をしなければならないのは畜産の宿命。
15:12 日本は、日本でできた有機肥料を海外に輸出し、より高額な化学肥料を海外から輸入しているというもったいない状況。
15:38 牛に対して思うことは、たけうち牧場にいる間「牛に気持ちよく過ごしてもらえるように」優しく接し、最後の最後「美味しかった」と言ってもらえるように育ててあげる。「かわいそう」と言われることはあるが、本来家畜はペットとは違い、太古の昔から人間と共に生きてきた。人間が利用できない牧草などの繊維や食品残渣を牛の4つの胃袋でタンパク質に変えてくれる。そして人間がそれをいただく。牛には感謝しかない。人間は生きるためにたくさんの命を戴いている。そのことを常に忘れずに感謝の気持ちを持っていつも牛と接している。
18:18 段戸牛肉(段戸牛)を戴くと味わいの中に竹内さんの愛情を感じる。直営農園レストラン&BBQ「ばんじゃーる駒ヶ原」も運営している。
19:13 CM(Lactive「近くも遠くも櫻井翔さん」篇(30秒))
19:43 END
各ポッドキャストサイト他でも配信中
田中 英成(たなか ひでなり)会長プロフィール
1959年京都生まれ。愛知医科大学医学部医学科を卒業。勤務医として研鑽後に眼科専門医を取得し、開業を経てメニコン入社。サブスクリプション成功の先駆けとして業界内世界初の定額制会員販売システム「メルスプラン」を考案。2000年に40歳で社長就任。業績をV字回復させ2015年に東証一部上場を果たす。また、クラシック演奏家や俳優などの育成を目的に、『あおい英斗(ペンネーム)』として歌劇の脚本作詞を手掛け、処女作『ラジオミュージカル 本能寺が燃える』では、2011年ギャラクシー奨励賞を受賞。のちに『戦国オペラ 本能寺が燃える』『ミュージカル キミのために散る』、『幕末オペラ 歳三を愛した女』などを舞台化。一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会相談役(前会長)、公益社団法人スター・クラシックス協会理事長、公益社団法人 セントラル愛知交響楽団理事、公益財団法人 メニコン芸術文化記念財団代表理事などを兼務。
川本 えこ(かわもと えこ)プロフィール
ラジオDJ / ナレーター
1995年 関西でラジオデビュー。
2001年から2019年まで名古屋のFMラジオ局で生放送番組を18年担当。
インタビューはミュージシャンや著名人など4000組を超える。
2019年より東京でも活動を開始。
現在のラジオレギュラー:東海ラジオMorning Delight 毎週日曜 7:00〜10:00
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